小林健二個展[ー朝の硝子ーMorgonglaz]review

小林健二個展[ー朝の硝子ーMorgonglaz] 2018年3月28日(水)~4月16日(月) YAMAGUCHI Gallery

春の要素が風に運ばれ、良い香りがしはじめる。すると ついさっきまで置いてあった壜や皿やコップなどの虚ろな隙間に朝のひかりが充蓄されて硝子のような姿を顕してゆく。

小林健二

小林健二作品[ー朝の硝子ーMorgonglaz]
2018 mixed media

小林健二作品[ー朝の硝子ーMorgonglaz]2018
*部分

案内状の作品は、中央に独特な半透明の形と爽やかで淡い色彩が散りばめられていて、明るく清々しい印象です。案内状に使用された画像では、斜光によって真ん中のフォルムが浮き上がって見えています。

小林健二作品[ー朝の硝子ーMorgonglaz]2018
mixed media

自作キャンバスに描かれた壜や不思議なものたち。この透明な層と淡い色彩による作品は、健二が20代頃に描いていた油絵を思い起こさせます。

4月7日(土)午後5時より「小林健二を囲んで(予約不要・無料)」というDMの案内。取り巻くように椅子が用意され、ミニトークになっていきました。

小林健二ミニトークの様子(2018,4/7)

小林健二ミニトークの様子(2018,4/7)

約3時間に及ぶミニトークの内容から、いくつか抜粋要約してまとめてみています。

*小林はK、参加者の質問はQとします。

まずはギャラリーオーナーである山口さんからの質問から始まりました。

Q:展覧会タイトル[ー朝の硝子ーMorgonglaz]について、作品の中にガラスのような透明な層がありますが、関係性はあるのですか?

K:作品に使用した技法の中にステレオクロームがあります。それは水ガラス(ケイ酸アルカリの濃い水溶液で、濃度の種類が何タイプかある)によって透明な層を形成します。透質なものが好きで、以前から作品に使用したこともありました。

今回の個展に向けて最初に手がけた新作が、このページに載っている壜などを描いた作品。今思うと「画家」を生業とする前の頃を思い出すような気持ちから始めたもので、それによって今回の一連の作品が生まれていった感じです。

北欧の言語には接続詞に当たるものがなく、[朝の硝子]を欧文表記した場合は普通「の」にあたる言語が必要になるけど、一言の[Morgonglaz]にしてみたもので、造語です。

余談だけど、硝子って液体なんですね。含有物によって若干緑がかったものが一般的で硬質なイメージ、それが液体だなんて不思議です。

Q:土星作品も展示されていました。まさに宙に浮いているように青く光りながら回っているのですが、まるで目の前に浮いていて触れられそうな感触に驚きました。小林さんが「土星」にこだわる理由は何かあるのですか?

K:中学生の頃、友人の家に遊びに行った時に初めて望遠鏡で土星を見る機会がありました。その時の感動は言葉にできない。「本当に輪がある!」って、意味もわからず涙が出てきたのを覚えていて、きっとその経験が忘れられずに今に至っているんだろうと思います。

それと輪があった方が、回っている時にダイナミックだよね(笑)。

 

今回はお客様と作家との距離が近く、歓談しながら充実した時間が過ぎていきました。まだまだたくさんの話が飛び交いましたが、編集能力の限界から、ここで一旦終了します。

文:ipsylon.jp

 

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