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木工具-鉋(その2)

東京田端にある中古道具を扱う店で道具を見る小林健二

作品を製作する上でも欠かせない道具たち。小林健二は性分としても道具好きです。

旅行先の蚤の市や国内の骨董市などで入手した道具たちは、大切に仕立てられ実際に使われています。刃が錆びてしまったり、半ば壊れてしまったような中古の鉋たちを、再び使えるようにする作業は、とても充実して気分転換にもなるそうです。

今回も引き続き、小林健二の道具から鉋をご紹介します。

典型的な西洋の鉋で、台は金属製のものです。(小林健二の道具より)

上の鉋から刃を外した画像。刃(カンナミ)の刃角や刃の出具合をネジで調節できるようになっていて、とても合理的な構造です。(小林健二の道具より)

これも古い西洋の鉋ですが、台は木製です。(小林健二の道具より)

上の鉋を分解したところ。これより刃の研ぎや調整などをして、使用できるように仕立てていきます。このような作業はとても充実すると小林健二は話します。(小林健二の道具より)

鉋にも色々な種類があります。一般的には英語でいうとplaner、つまり平面に削る道具ですが、例えばしゃくるように削るための鉋や、色々な断面に削るものなど様々で、断面の名前もついています。

平鉋に関して、日本の鉋の場合は刃の研ぎや出具合、台の調整など注意が必要です。

西洋の鉋はその辺りがネジで調節するなど合理的に出来ていて、国民性がうかがえます。

また古来から使用してきた木の種類によって道具が発展してきた経緯もあるため、民俗学的にも研究していくと面白いです。

色々な日本の鉋(小林健二の道具より)

西洋の鉋(主に断面や溝を削るもの)(小林健二の道具より)

両手で左右の柄を持ち、しゃくるように削っていきます。(小林健二の道具より)

断面を削る特殊な鉋。二丁ザシ(一番左)になっているものもあります。(小林健二の道具より)

上の鉋の裏面。このような断面に削れていきます。固定してある木を定規にして削っていくわけです。ちなみにオスメスのインロー面に削れる面取り鉋です。(小林健二の道具より)

面取り鉋の色々。(小林健二の道具より)

上の鉋の裏面で、刃の形から削れる断面がわかります。一番右の鉋は、小林健二自作の鉋です。(小林健二の道具より)

木工具ー鉋(その1)

KENJI KOBAYASHI

 

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木工具-鉋(その1)

木工具と一口にいっても、切ったり削ったり、また穴をあけたりするといった目的 によって道具を使い分けることで、安全で楽しい工作ができます。

木を加工するうえで重要なのは、切断する鋸(ノコ)、切削の鉋(カンナ)類、そ して鑿(ノミ)や小刀、罫引き(ケヒキ)などもあると作業が楽しくなるでしょう。 もちろん、金槌やドリル、砥石なども大切です。

鉋(カンナ)はご存知のように木材を平らに削るのに使用するものです。ただそれは、正確には平カンナと呼ばれるものです。他にも木の角を丸く、あるいはいろいろな形に 削るものや曲面を削ったりするためのものなど、いろいろな種類があります。

カンナは鉋身(カンナミ)といわれる鉄や鋼でできた刃が木でできた台についている構造になっていて、その刃が一枚のものと二枚のものとがあります。西洋鉋には金属製の台に刃がついているものもあります。

色々な洋鉋、右手前と一番大きいものの下にある鉋は、フランスに旅行した際に蚤の市で購入したものという。左上がコンパスプレーン。(小林健二の道具より)

画像は主に洋鉋で、右上に見えるのはコンパスプレーンです。(小林健二の道具より)

コンパスプレ-ンと言う特殊な鉋。下端を供に外ソリや内ソリ鉋として可変して使用することができる。(小林健二の道具より)

コンパスプレーン。横から見ると仕組みがわかりやすい。台が内側に反っている状態。(小林健二の道具より)

コンパスプレーン。横から見ると、台が外側に反っている状態がわかる。(小林健二の道具より)

小林健二の道具

英国スタンリー製の鉋・No.45。45通りの断面に削ることができるという意味です。(小林健二の道具より)

英国スタンリーのカタログ1929年版より(小林健二の蔵書より)

英国スタンリーのカタログ1929年版より(小林健二の蔵書より)

鉄製の洋鉋の一例。木の板に古典技法によって絵を描くとき、パネルに引っかき傷をつけ、その上にのる下地の定着を良くする特殊なもの(左より2つ目)も含まれている。(小林健二の道具より)

普段木工手道具の中で最も使用しているスタンリーの鉋。No.1の小さなものからNo.7の大きなものまで写っている。(小林健二の道具より)

お気に入りの真鍮製の洋鉋各種。目的によって各々を使い分ける。使い込んだ道具の美しさが輝いている。(小林健二の道具より)

これらは欧米でよく使用される洋鉋。上はNo.4プレーン(Lie-Nielsen)で刃幅は2インチ(約50mm)。小さいものは楽器用のものや細部用で、ソリッドモデルを作るのにはとても約立つ。米国のリー・ニールセン製の鉋はお気に入りの一つです。(小林健二の道具より)

上の画像の中でもっとも小さいもの。刃幅はわずか7mmほどだが、小さなシャクリを付けるときに便利。(小林健二の道具より)

 

*鉋について、何回かに分けてこれまでの記事からの抜粋に新たな画像を加えて紹介しています。今回は洋鉋を主にチョイスしています。

木工具ー鉋(その2)

KENJI KOBAYASHI

 

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砥石と研ぎ用具

余暇のある時や休日だけに出現するものであるにせよ、専用の研ぎ場があるというのは工作をするものにとって幸せなことです。自分なりに工夫を重ねながら研究を深めてゆくのは、何よりも楽しみを感じさせてくれるでしょう。

余暇のある時や休日だけに出現するものであるにせよ、専用の研ぎ場があるというのは工作をするものにとって幸せなことです。自分なりに工夫を重ねながら研究を深めてゆくのは、何よりも楽しみを感じさせてくれるでしょう。

研ぐということ

「研ぎ澄ます」という言葉があります。これはまさに刃物などを一点の曇りもないように研ぎ上げることを表わしていますが、同時に研ぎ上げている者の心までも澄みわたらせるといったニュアンスも持っています。実際、刃物がスッキリと研ぎ上がった時は本当に気持のよいもので、研ぎ上がってゆく過程でも心が少しづつ落ち着いてゆくものです。水で研ぐということが、とりわけ爽やかな印象を与えるのでしょう。これらの研ぎに対する精神的な側面について、我が国では独自の文化と考えがちなところがあります。しかし一般的には欧米においては普及していて、かえって日本の方が失いかけている文化といっても過言ではないでしょう。なぜかと言えば、単純に日本では刃物を研ぐという生活慣習が現在失われつつあるからです。只、このように「失われる」と書いてしまうと、悲しい事柄のように思えてしまいますが、これから趣味の工作を楽しもうとする中で、自分愛用の刃物たちを研ぎ上げてゆく経験ができると考えれば、ワクワクするところが多いでしょう。よく本職の料理人が刃物の仕立てが重要と言われるのは、単に切れ味をよくするという意味だけではないように、書家の人たちもまた硯に向かって墨を磨るのも、これから行う行為をよりイメージするのに重要なことと考えるのでしょう。まさに工作をするために刃物を研ぎ上げるということは、気持を整えたりウォーミングアップする上で、大切な準備となることでしょう。さらに付け加えて言うならば、研ぎをいつもしている人は刃物に触れ慣れているからか、刃物によるケガが少なくなることも事実です。また研ぎをする上でいくつか大切なことがあります。それは刃物の構造やその仕組みや働きを知ることです。ただがむしゃらに砥石で研いでみても、よい刃が付くわけではありません。それぞれの目的にあった刃物の知識と、刃が付くということはどういうことかという概念を理解することが重要になります。そしてまずは実際に刃物を研ぐための用具などの準備が必要となってくるでしょう。

簡易な研ぎ場を作る。

どのようにすばらし刃物や砥石、あるいはやり遂げようという意志があっても、それらが発揮できる状態にないならば、気持よく研ぎをすることはできません。そこで研ぎ場が必要となりますが、大掛かりな行動に出ると家族から追放される人もでてくるかも知れません。ですからあくまでも工作を楽しみながら少しづつ整えていくように考えてみましょう。だいたいどの家にもステンレスのシンクがあると仮定して、そこに掛け橋のように板で砥石をのせる台を作り、そこを研ぎ場とするのです。この方法はそれまで日本では研ぎは一般的に地面で行っていましたが、戦後流し場が普及してからよく使われた方法です。この研ぎ橋を作る上で一番考えなければならないのは、なるべくしっかりとしていて、砥石が動かないように固定できるということです。そしてまた研いだ後の研ぎ汁に含まれる石質の水分などがシンクの下のパイプを詰まらせてしまわないように、配慮することも大事でしょう。また、砥石について興味を持つ方がいても不思議ではなく、ぼく自身地質学的興味も手伝い、百種以上の砥石を持っています。しかし、ハナからこのようなところに足を踏み入れるのは、はなはだ危険なことなので、まずは人工の中砥(キングの800番~1200番くらい)を一本用意することをお勧めします。砥石の魅力について語るのはまた別の機会にまわすとして、とりあえず入手しやすいもので研ぎ場の環境を整えてゆきましょう。

裏押し裏出しについて

日本の刃物は独自な構造をしており、これは情報が世界に行き渡った現在、各国方面から注目されまた踏襲されはじめてもいるものです。それは大別して二つの要素があり、一つは地金と刃金という軟硬2種の鋼を合わせて作ってあるということです。この方法ですと刃金の部分をより硬くすることができ、また研ぎを楽にすることができます。すべてが硬い鋼でできていると、薄く作らなければとても研ぐことはできませんし、平面を保って研ぐにはジクを工夫しなければフリーハンドでの研摩は難しくなります。また柔らかい地金を厚くすることで、研摩面が広くとれ、刃の平面性を保ち研ぎやすくしますし、後で説明する「裏出し」のような技法も使えるのです。もう一つは「裏」があるということです。工作に使うのみや鉋の刃には「裏すき」という部分があって、それが刃物の定木面としての平面性を保ちやすくしているのです。ともあれ刃物の研ぎをすることで学ぶことは多く、刃物自身に最も近く触れる行為でもあるため、いろいろな面で感覚を高めてくれるでしょう。そして研ぎを上手に行うコツのようなものがあるとしたら、それは只々ゆったりとした気持で時間や手ごたえに逆らわないということかも知れません。無心とはまさにぴったりの言葉でしょう。

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もちろん簡単なオケなどの廃物を利用したり、工作の好きな方はこのような研ぎ桶を作ってみても楽しいでしょう。

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砥石に台をつける最大の理由の一つは、砥石を固定することですが、この例のように保管する時など砥石同志がぶつかって割れたりするのを防ぐ保護もかねる場合があります。右は薄くなった砥石に木を貼り足しています。

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また左のように幅がとても広かったり、右のようにかたまり状であった場合も台をつけることで研ぎを安定して行う工夫をすることができます。

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後で説明しますが、砥石の中には割れ易い種類のものがあり、そんな時は砥石の周囲をうるしなどで補強したりしますが、直接台木とくっつけてしまう方法もあります。

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仕上げ砥石の中には高価なものがあり、それらはまた比較的厚みが薄いものもあります。その場合何かの衝撃で割れてしまうので、台につけておきます。

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これは一つの趣味としての例ですが、箱状の引き出し付き砥石台です。箱全体はうるしで砥石とともに固めてあり、小さな名倉砥石がはめ込まれています。

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引き出しの中には和剃刀が入っていて、下の板を180度回転させると下板が大きくなって安定するように工夫しています。

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これは油砥石で、どこの国でも専用のケースや箱などに入れておきます。それは保護のためと油がにじんで他を汚さないためです。

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フタを開いたところです。左のような不定形のものは木をその形に凹型に彫り、丸いタイプは丸く切った板を砥石の形に地透きにしてへこまして皮を貼り、厚紙をうるしで固めてカバーとしたり、それぞれ自作しました。

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研ぎ橋の製作

それではシンクで使う研ぎ橋を作ってみましょう。あまりに簡単な工作について丁寧に説明しすぎるようにみえますが、いかなる高度な工作も結局はこのように簡単な段取りに分けることができると考えれば、難しい工作はなくなるわけです。まず適切な木の板を実際シンクに取り付ける位置にしるしを付けます。

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長さを切り整えた後、ひっかかりとなる落とし込みの部分をノコギリで切ります。切り欠きが多少ななめになっているのは、 シンクのフチが内側に少し傾斜しているのに合わせたからです。

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実際にシンクに合わせてみたところです。少しわざとらしいですが4-5mmほど隙間があります。これでは研ぐ時に前後の方向に力がかかるのでガタついてしまいます。

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そこで隙間の部分に木を足してみますが、接着剤を用いるならもちろん耐水性のものです。またやわらかい木を木クギで止めてもいいでしょう。その時付ける木は多少大きめにあつらえておきます。

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充分に接着剤を乾かしてしっかり付いているのを確認したら、ノコギリで出っ張った部分を切り落とします。

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このように少しづつゆっくりと工作していきましょう。いろいろな行程を実用的に急いで進めなくてはならないわけではなく、心ゆくまで気に入ったように仕上げてゆくことこそ趣味の楽しさでしょう。

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この出っ張ったところもそのままでもよいのですが、鉋やくぎ引き鋸などで平らにしてもよいです。

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せっかく付け木までしたのですからここでノミや鉋で削りすぎてはいけません。シンクに合わせながらゆっくりと作業しましょう。少し押すとぴったり入るくらいが適当です。

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次に上に乗せる砥石によって止め木の位置を決めます。砥石がいくつかある場合は一番長いものに合わせ、それよりも短いものはくさびで固定すればよいと思います。

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止め木を当てた位置にしるしをスコヤで付けた後、ケヒキで止め木の半分くらいの位置にしるしを付けます。

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研ぎ橋の上部に付けた止め木の墨線より内側にハの字になるようにほんの少し片方が狭くなるようにノコギリで必要な深さまで切り込みます。

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少し狭くなった方から広い方へと向かってノミで切り込んだところまで木を彫り取ります。

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最後はウスノミなどで仕上げます。

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止め木を仮に差し込んでその深さのところまでしるしを付けます。この時まだ止め木は長いままです。

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その線のところを多少くさび形になるように鉋やノミでわずかに削ります。作例では相決(あいじゃくり)鉋を使っていますが、このような工作専用のものです。

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加工が終った止め木をゆっくりと押し込んでゆきます。そして少し長め(2-3mm程)のところで切って面を取っておきます。

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全体の角ばったところの面も取って出来上がりです。砥石を研ぎ橋の上に乗せてガタがないかどうか確かめて、もし手を加える必要があったら、木を濡らしてしまう前に手を入れておきましょう。

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研ぎ橋が仕上がれば実際に使う砥石を付けてその砥面(とづら)を調整します。水をかけながら平面の出ている金剛砂砥石などで平らにします。

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専門に砥石の面直し用に市販されているものもあります。数本以上の砥石を持つようでしたら、このような砥面直しを持っているといいでしょう。

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さあこれで研ぎにいつでも入れる状態となりました。

裏押し

鉋については他にウラスキのあるノミ等と比べても、裏押しという作業は大切な研ぎ行程の一つとなります。つまり鉋身(かんなみ)の裏側をきちっと平面にしておく行程です。写真は上部左より竹製2つ、ガラス製2つでそれぞれ金剛砂が入っていて、次に全体の表面を整える砥石、水の入った器と匙、その下が金板でその下が押え木です。

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専用の金板が売られています。四隅に足のあるものやネジで下木に止めたりするものといくつかありますが、好きなものを求めましょう。

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下木は幅があると手が当たり使いづらく、高さはあった方が使いやすいでしょう。また金板のウラにはうるしやカシューを塗ってサビないように加工します。

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まず金板の表面を整えますが、砥石は中砥くらいの小さなもので充分です。金板と水となじませる意味もあります。

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金板が安定し動かないように手ぬぐいなどを水で濡らしたものを下にしいて、まず耳かき4-5杯くらいの量の金剛砂をとり、金板の上に出します。

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同量の水で軽くなじませておきますが、これからの作業がはじめての方は量を少なめにしたもので感じをつかむといいでしょう。只、もう一度作業する時はよく水洗いをし、残った金剛砂がないようにした上で行うといいでしょう。

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力を入れて裏押しはするものなので、刃先の方に力が行くように押え木を使います。最初は金剛砂もあらくザリザリっとしますが、除々に細かくなっていきます。この時なるべく途中で様子を見たりしないで一息に水気がなくなるまで押し切るのがコツです。

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裏が平面となり段々と鏡のようになって行きます。ゆっくりとなるべく均一に力を強くかけて行います。

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充分に平面が確保できたと感じたら、次に水だけでカラ押しをします。金板に先程と同じくらいの水を取り準備します。

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押し木を使う程ではないにせよ、少し力を入れて安定したストロークで時間をかけて、水がなくなり金板が多少熱くなるまでこの作業を中断せずに続けます。

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裏が仕上がった状態です。鏡のようになってそこに映り込んだものに歪みがなく、まっすぐになっていれば出来上がりです。

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刃の裏出し

写真のような裏になった鉋身を「裏切れしている」と言います。こうなってしまうとちゃんと木を削ったりすることができません。これをもとのような裏の状態にもどす一連の作業を「裏出しをする」と言います。

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用意にはレール台や金床のように安定した台となるもの、クランプなどの鉋身をとめるもの(慣れてくるとあまり必要はありません)。刃をいためない為の鉛やハンダなどの薄い金属板、ポンチとハンマーや玄能などです。

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ポンチやくぎしめの先端はあらかじめ鋭く研いでおきます。

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この裏出しの作業をハンマーで刃を打ちまげるように勘違いされている方がいますが、そのような方法でこの硬い刃を変形させることはできません。仮にまがっても後で割れてしまうことでしょう。あくまでも刃の幅の半分くらいから刃の近くまでの部分を軽く何回も少しづつ叩いていきます。この時刃の部分を叩くと割れてしまうので、決してしてはいけません。

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気長に地金の部分を叩いてゆくと除々にその部分が伸びて、鋼の部分を押す事で鋼が裏の方へと向いて行きます。

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ここまで出来たら裏押しをします。すると今まで裏切れしていたところに裏が出て来ます。この裏出しという作業はあまり出くわすことではありませんが、その理屈を理解しておくことは大事だと思います。

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砥石の割れ止め

これはとても顕著な例ですが、この砥石が頁岩(けつがん)のため、時によって天然砥石はあっさりと割れてしまいます。この他凝灰岩、砂岩などの砥石にも割れ易いものがいくつかあり、そのような場合は割れ止めを施すことになります。

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これはあくまでも割れ止めの一例ですが、側面を布とうるしで固めるものです。写真では地固め用にくいつきをよくするためのカシューの下地を用意しますが、最初の層は固めの一号の方がいいでしょう。

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竹や木のヘラで砥石の側面に押し込むようによく伸ばしていきます。一日くらいおいて乾いてはもう一度というようにして2-3度するといいでしょう。

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さらに数日完全に乾かしてから次の作業に移ると理想的です。また砥石の下面が平らでないものは、この時に歯科用の硬石膏などで平らにしておくといいでしょう。

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耐水ペーパーの100-150番くらいで丁寧に研ぎ上げていきます。

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この例では製本用の麻布を使いましたが、このようになるべく強くまた目の開いた布を幅に切り、部分的に瞬間接着剤などでとめておきます。

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カシューの下地二号くらいを隙間に押し込むようにヘラで塗っていきます。

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一回で塗りきろうとはせず、乾いたらまたヘラで塗り込めるようにしてゆっくりと丁寧に作業します。

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それが乾燥したら水とぎをして、次にカシューかうるしなどで数度上塗りをして出来上がりです。

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割れ止めをした砥石の例。上より浄教寺砥、伊予砥、小さな対馬砥、そして今回の例とした陸前東上砥石です。これらはそれぞれ多少割れ止めの技法が異なり、たとえば伊予砥は和紙をうるしで固めておこないます。

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一般的ではないかも知れませんが、ダイアモンドブレードを取り付けたバンドソーで、砥石を好きな大きさにカットしているところです。もう既に割れてしまったり小さくなってしまったものを用います。

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また専門的な機械を使用しなくても、水をかけながらゆっくりと金ノコで切っても薄いものなら簡単にトリミングできますし、最近では金ノコで使用できるダイアモンドブレードも売っています。

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好きな大きさに整えた砥石の上部は耐水ペーパーに木をあてておろすと、必要な丸みを出すことが出来ます。

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それらを適当な木の上に乗せ使い易い場所を決定したら、その幅で彫り込みます。この時あまり薄いものはピッタリの大きさに彫ると、押し込んで入れる時に砥石が割れてしまうので、後で接着すると考え少し大きめに彫っておきます。

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この砥石を木の板に付けるには、うるしに砥の粉を加えて練ったものか、エポキシ系接着剤を使います。その場合も砥の粉をまぜると流れることなくパテ状になり、また色みも合うのでいいでしょう。

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凸とともに凹も作りました。凹の形に砥石を整えるのは、ドリルなど丸い棒や丸めた板の端などに耐水ペーパーを巻いて行います。また当たって砥石が欠けてしまわないように木などでカバーを作るといいでしょう。

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研ぎ上がった後には油を引くことが大切です。研いだばかりの刃物は酸化皮膜がなくとても錆び易いからです。写真左上は弁柄(ベンガラ)と練った椿油を未晒しの綿にしみ込ませたもので、箸などで塗る伝統的なもので、スポイト付きの油びんや小筆を入れた油びんも重宝します。これらの場合は茶色のびんがよいでしょう。また竹などに油をしみ込ませたガーゼを丸めハンドルを付けたものは、研ぎ上げ後すぐにとりあえず油を引く時に便利です。

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また研ぎ上げの時にノミや鉋などの刃のまわりをきれいにするために、小さなウズクリ状のもので研ぎ汁にこの砥の粉を加えてまわりを擦るときれいに仕上がります。写真のものはパキンの切りワラです。

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天然砥石のいろいろ

 

小林健二(写真+文)2004年

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模型・工作用工具

子供の頃に作った模型のうち、出来の良いものはたいてい知り合いか、友人のとろこに行く。そうでもしないと置き場に困るというのが、モデルを作る人にとって共通の悩みのような気がする。仕事場の片隅のこんな状態を「どうしようかな〜」と思うのだけれど。

子供の頃に作った模型のうち、出来の良いものはたいてい知り合いか、友人のとろこに行く。そうでもしないと置き場に困るというのが、モデルを作る人にとって共通の悩みのような気がする。仕事場の片隅のこんな状態を「どうしようかな〜」と思うのだけれど。

模型飛行機と工作

今年2003年は、ちょうどライト兄弟の人類初飛行から百年目に当たる事を知る人も多いと思います。しかし模型飛行機の歴史はそれよりも以前に遡ります。当時の研究者たちは航空機模型を作りながらその思慮やイメージを深めていったわけですから、考えて見れば当然の事かも知れません。でも模型飛行機というと実機を模したものが戦後は多く作られたので、印象として実際の航空機よりも後になってこの世に登場したと思われる方がいても、おかしくはないでしょう。

一口に模型飛行機と言っても、それらはとても多様です。オリガミやキリガミヒコーキからラジオコントロールのエンジン付きのもの。スケールを中心としたソリッドモデルやプラスチックモデルなどです。そして模型飛行機は一部特殊なものを除いて大抵紙や木、あるいは樹脂などの、硬度はあまりないが比較的軽い素材を扱うことが多いので、今回はそんな工作に適した工具類を紹介してみたいと思います。

個人的な事で恐縮ですが、プラスチックモデルや模型飛行機との出合いが、ぼくが今のような工作に関係する仕事をしている事に深い繋がりがあるのです。子供の頃、ぼくはヒコーキに関わることで興味のないことは1つもなく、空を飛ぶことへの憧憬はぼくを空を飛翔する幻に夢中にさせ、また模型工作の世界に熱中させたのです。

プラスチックモデルを作ると、時々キャノピーが余ったりする事があります。そんな時カミヒコーキにそのキャノピーを取り付けて飛ばしてみたりすると、その小さな風防の透明な内側から、さもとても小さくなった自分が世界を逆に見ているような、そんな気がしてワクワクとしたものです。

ぼくが模型飛行機を作りはじめた昭和三十年代は、ちょうどソリッド模型からプラスチックモデルへ、またゴム動力のヒコーキからUコンなどのエンジン機、そしてラジコンヒコーキ等へと移行していった時代でありました。ぼくはガラスの部屋みたいな風防の大きな飛行機が好きで、日本、ドイツ、イタリア、フランス、チェコスロバキア等のものが大半でした。そしてそれらは大抵奇妙な姿のものばかりで、それらに対する興味は今でも変わりません。まだヒコーキが空を飛ぶのかどうか分らなかった時代からそれほど年月が経ってもいないのに、見るからに飛行するのが信じられないような、お化けや怪物のようなものが出現した頃の機体に、より心を惹かれました。しかし モデルを作りながらその資料を見る内に、それらはほとんど偵察機か爆撃機等で戦争のために製作されたものだと知り、子供ごころにも複雑な想いを抱かされたことは、また辛い確かな経験でもあったのです。

およそ百年以前の人々がやがて人類が空を飛ぶ日がやってきたらと願いながら、どのような姿や形の飛行体を夢見ていたのでしょう? またこれより未来の空にいかなる航空機が飛翔しているのでしょう?

そんな事を考えたり空を飛ぶというこの奇跡の発明が、いつのまにか悲しい歴史の道連れとされた時代を辿ってみたりする事も、模型飛行機が忘れてはいけない世界のある事を気付かせてくれるかも知れません。そして平和で穏やかな空の上を、緩やかに自在に巡ってゆくその軌跡を想像しながら、模型飛行機を作るのもまた楽しみなことです。

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ソリッドモデルは木で作ることが多い。キャノピーは大抵透明なプラスチックなどをしぼって作るが、基本的には木工。工作用のカンナなどは、手の中に入るような大きさのものが何かと使いやすい。入手が難しい場合は中古でいらなくなった鰹節削り器などがあればそれを利用して作ることもできる。地金の方から金ノコで切れ目を入れ、カバヅチで裏から軽くたたけば、好きな幅にすることができる。その後、刃の形を研ぎ、台を作ればよい。豆カンナのうち下の右から4つは自作。上の大きく見えるカンナは中型の物で、刃幅がスンロク(約50mm)。工具の自作も楽しみの一つ。

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これらは欧米でよく使用される洋カンナ。上はNo.4プレーンで刃幅は2インチ(約50mm)。小さいものは楽器用のものや細部用で、ソリッドモデルを作るのにはとても約立つ。

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もっとも小さいもの。刃幅はわずか7mmほどだが、小さなシャクリを付けるときに便利。

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ノコも小ぶりなものが使いやすく、小さくなければ使用できない箇所でも楽々作業することができる。上の胴付ノコも七寸(約210cm)なので、一般的には小ぶりな方。その下は縦目(7cm)、その下の横目(9cm)、その下の両歯畔挽き(約2cm)、右上は片歯畔挽き横目とその下が縦目。畔挽きは途中から切り込めるのでとても便利。

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ノミも、小さいものが、細かな工作には向いている。これらはもう何年も使って短くなってしまったものなどを、さらに柄を切ったりして使っている。このほか小刀や彫刻刀やキリやケヒキに至るまで小さな工具は楽しい。

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製図機器、コンパスやデバイダー、カラスグチなどは、ソリッドモデルを作るときに、いろいろな場面で活躍する。手前は十字に開いている比例コンパスで、図面からスケール取りするときに使う。

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バルサ材をさらに薄くしたり、テーパーを付けたりするにはバルサプレーンという、とても薄い剃刀の刃や、専用の紙のように薄い刃の工具を使用する。一見柔らかく軽いバルサは加工しやすく思われがちだが、ある程度精度を出した工作をするとなると、かえって難しい。例えば一番顕著なのはカンナがけ。よほど刃を薄く研いだつもりでも、バルサをむしってしまうことがある。バルサほど柔らかいと普通のカンナであとても難しい。

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バルサプレーンをバルサに使用するには、カンナをかけるというよりも、紙を削ぎ取るという感じ。斜めにしながらかけるのがコツ。

昔のモデラーのための雑誌(英語)

昔のモデラーのための雑誌(英語)

入手した欧米のホビー雑誌に(古本)に愛用していたカンナが出ていた。

入手した欧米のホビー雑誌に(古本)に愛用していたカンナが出ていた。

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バルサストリッパー。バルサ材を一定の幅にカットするもので、ちょうどケヒキに似ている。写真上部のノブによって微調整が出来るので簡単に自作できそう。一度使ってしまうと手放せなくなる。

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「チョッパー」と呼ばれるかわいい工具。バルサや工作材、プラ板の加工に適している。

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「マイターライト」とよばれる、とても細かな薄いノコ歯のついたもので、多少硬い木や竹、プラステックなども精度の高い角度で美しく切断することができる。写真下のアルミ製のものは、45度と90度にカットできるレーザーソーなどのガイド。

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「マイターマイスター」と呼ばれるカッター。自在な角度で工作材などをカットできる。8X20mmくらいの材でも楽にきれいにカットできるのには驚かされる。

アゴ(ジョー)の部分を取り替えることで、丸棒、角棒などにも容易に対応。

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バルサナイフのいろいろ。たいていはカミソリの刃を使用したりするが、下の2本は通常のカミソリ刃の半分くらいの薄さしかなくペラペラだが、バルサの切れ味は素晴らしい。

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歌川模型製の紙製鉄道模型の窓などを四角に抜いたりすることきに使う工具。薄いバルサやヒノキ材の加工にはうってつけ。

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ボール盤などに取り付けてハンドプレスの要領で角穴をあけるもの。下穴をあけておけば、20mmくらいの厚さでも楽に角穴をあけることができる。ボール盤を使う場合は電源を入れない。

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自作の竹ひご曲げ器。昔、模型飛行機を作るのに作ったもの。筒型ヒーターでまわりに巻いてあるニクロム線の長さを調節して竹ひごを曲げるのに適した温度になるように工夫した。右と左のアールを変えてある。使用中はネオン管が点灯する。

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コンパクトに作ったので、ヒゴの長さをかせぐため写真のように使用する。3mmくらいのヒゴだと、あっという間にきれいに曲がる。

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昔のスチーム器を改造したスチームベンダー。噴き出し口を棒状に細くしてある。

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水を入れヒーターなどで加熱するとすぐに熱く圧力のあるスチームが出て、3mm厚くらいのヒノキ材だと折れることなくみるみる曲面にすることができる。

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これらは世界で多種販売されている12Vミニパワーツールの一種。中心部の電源は強力で、4A以上の出力を一定に保つことができ、直流出力でもチョッパー回路を使用しているので超低速にしても、そのトルクを落とすことがない。左上より逆時計回りに、ベルトサンダー、パワープレーン、ハイトルクドリル、クロスソー、スウォードソー、ディスクサンダーなど。これらの工具は小さくでも力強く、音も静かで安全。

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クロスカットソー。このような12V工具にはもちろんジグソーはラインアップされているが、これはその一種。ジグソーやスクロールソーと呼ばれるものは通常下面に平らな板状の部分があるが、このクロスカットソーではそれがない。そのため3次曲面(例えばヒョウタン)のものでもカットできる。もちろん平面もカットできる。写真では12mmのカツラの単板を切ったところ。薄いベニヤや厚い板紙はカッターで曲線を切るのは大変。また普通のジグソーではかえって切れない。そんな時のためこの工具はある。

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ベルトサンダー。ベルトの幅は25mm。平面が欲しい時などに使用。大型のベルトサンダーと同じ効果が期待できる。

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電気カンナというと騒音が気になるが、鉛筆削りのようなスパイラルカッターなので、音がとても静か。

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ハイトルクドリル。とても小さなドリルなのに、6mmmでチャックにくわえられる。写真では25mm厚の木の板に12mmの木工ドリルで穴を開けているところ。100~750rpmくらいに可変できる。

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スウォードソーとはその名の示すとおり、剣のような感じ。写真は6mm厚のMDFだが、ペンを持つようにして自在な曲面で切断している。

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通常ならバタバタしてしまいそうだが、簡単に切れるのはその歯にある。写真のように2枚のブレードが、一つはおしきりに、一つは引き切りになっていて、それぞれが交互に前後しているので、力が相殺して安定している。

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ディスクサンダー。写真で見てわかるように、とても強力だが、200rpmくらいからの回転なので、手に触れても全く安全。

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ドレメルのコンパクトパワーツールズ。紙幅があれば子供の頃より愛着があるこの小さな工具たちについて色々紹介したいところだが、今回は目的に合ったものだけに止める。 パワーツールが工作するにあたり、静かで安全であることは最大の条件の一つ。写真中ほどの「モトツールモデル260」はまさにそのものだ。専用のスピードコントローラーもある。バッテリータイプで「ミニマイトモデル750」。一番上のカンディングガイドを付けた、通常サイズのドレメルのパワーツールと比べてもその小ささがわかる。

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木やバルサではあまり問題にならないが、プラスチックの穴あけでは回転速度が重要となる。プラスチック自体が柔らかいので、回転速度が速いものだと、その熱でプタスチックが溶けてしまい、正確に穴を開けることができないことがある。写真左の2点は低速モーダーで自作したもの。この2点のような低速モーターは、ギヤ式なので力もある。上部中央は細いモデル用ドリル。その他は指でつまんでドリルで穴を開けるもので、プラスチックモデルや木に少数の穴を正確に開けるのに便利な「フィンガードリル」というもので、0.4~2mmくらいまである。

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WAHL社のコードレス・ファインサンダー。充電式もクレドールに置いておき、使用する時には細く前後に振動する。サンドペーパーのアダプターやヤスリが各種ある。

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ルーターアタッチメント。左はプロクソン。右はドレメル製。それぞれ色々なルータービットを使用できる。注意しなければならないのは、それぞれコレットがプロクソンはメトリクス(メートル式)で、ドレメルは米インチ式であること。

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ドレメルのドリルプレス。このようなアタッチメントは自分の使いやすいように改造すると良い。

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特殊カッターのいろいろ。マスキングをした後に同じ幅でテープをカットしたりするパラレルカッターや重い自作のハンドル(下から3本目)のチゼルポイントカッターなど。ムク材のため重さがあってかえって細かな作業み適してるいる。

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特殊タイプのカッターは寝かせて使うことができるので、デカールなどのデリケートなものを壊すことなく作業できる。

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子供の頃から使っているクラフトツールチェスト。工作するときいつも使っていたもの。中身は入れ替わっているが、このようなセットに慣れ、今でも持っている方も多いのでは。

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一見、驚いてしまうほどまさに趣味的なカッター刃の研ぎ器。しかも実際の研ぎに慣れているものにはかえって使いづらいかもしれない。しかし砥石やホルダーに種類があったり、工作に対する文化を感じるほどの楽しさを持っている。

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プラスチックニッパー各種。ランナーからパーツをカットするときや、部品の一部を切り落とすときに有効。普通のニッパーよりはるかに薄刃で鋭利、パーツを美しく切り取ることができる。他の金属には決して使用してはいけない。左上の物は必要に応じて細く加工したもの。

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マイクロソーのいろいろ。各メーカーからゼンマイ用スチールのような薄い鋼でできた目の形や細かさの多種類あるので、プラスチックモデルやとても細かな作業に適している。

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マイクロブローチツールとリベッティングツール。ブローチツールはは押してヤスリのように使えるもので、リベッティングツールは本来別の目的のものだが、プラスチックモデルなどのリベットを打つのに便利なもの。

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マイクロブローチツールはスパイラル状の1mmもないほどの細かいもので、歯車状のリベッティングツールはこんな形状をしている。

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モデリングツール各種。パテなどの盛り上げやならしに使用する。各自が使いやすいように加工する。下のものは穂替式のパテベラ。

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線をひっかいて付けたり、溝を掘りこんだりするもの。

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写真下から2番目の拡大。軽くひっ掻くだけで、一定の深さに筋を入れることができる。

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削るといえばヤスリ(ファイル)だが、木やプラスチックを削るには木工ヤスリのようなラスプと呼ばれるものを使用する。一番右が比較的小ぶりな木工ヤスリなので、その細かさや小ささがわかる。

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昔は紙ヤスリというとあまり上等なものがなかったが、現在は上質のものが各種ある。写真中央の赤いものは、以前紹介した6mm幅だが、青は12mm、その下は77mm幅で、大きな平らな面が必要なときに使用する。一番上は2インチ、その下は1インチ幅で、ロールで買い、それを木製のホルダーに切りながら取り付けるタイプ。

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サンドペーパー各種。左のものは必要な分だけ指で切り取って使う。150,240,320,400グリット。後ろの板はサンドペーパーを1/3とか1/5にカットする板。手前のものはワイヤーヤスリで、左から0.8mm径200番、2.4mm径180番、1.5mm径120番。

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フィレックスファイルのサンディングパッド。1500,2800,3200,6000と番手があり、柔らかく多目的に使える。右の2色のものはプラスチックようで3種の番手が付いている。

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布製やスポンジパッドについたエメリーやサンドペーパーで、2400,3200,4000,6000,8000,12000と番手があり、透明部品の磨きに使う。

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一番左のスチールの板に細いエメリーやラッピングフィルムを貼って使うと、細かい隙間やデリケートな作業に有効。

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最終的な仕上げに使用するポリッシュクリームや穴埋めなどに使用するパテなど各種。

小林健二(写真+文)2003年

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