木工具と一口にいっても、切ったり削ったり、また穴をあけたりするといった目的 によって道具を使い分けることで、安全で楽しい工作ができます。
木を加工するうえで重要なのは、切断する鋸(ノコ)、切削の鉋(カンナ)類、そ して鑿(ノミ)や小刀、罫引き(ケヒキ)などもあると作業が楽しくなるでしょう。 もちろん、金槌やドリル、砥石なども大切です。
鉋(カンナ)はご存知のように木材を平らに削るのに使用するものです。ただそれは、正確には平カンナと呼ばれるものです。他にも木の角を丸く、あるいはいろいろな形に 削るものや曲面を削ったりするためのものなど、いろいろな種類があります。
カンナは鉋身(カンナミ)といわれる鉄や鋼でできた刃が木でできた台についている構造になっていて、その刃が一枚のものと二枚のものとがあります。西洋鉋には金属製の台に刃がついているものもあります。
色々な洋鉋、右手前と一番大きいものの下にある鉋は、フランスに旅行した際に蚤の市で購入したものという。左上がコンパスプレーン。(小林健二の道具より)
画像は主に洋鉋で、右上に見えるのはコンパスプレーンです。(小林健二の道具より)
コンパスプレ-ンと言う特殊な鉋。下端を供に外ソリや内ソリ鉋として可変して使用することができる。(小林健二の道具より)
コンパスプレーン。横から見ると仕組みがわかりやすい。台が内側に反っている状態。(小林健二の道具より)
コンパスプレーン。横から見ると、台が外側に反っている状態がわかる。(小林健二の道具より)
英国スタンリー製の鉋・No.45。45通りの断面に削ることができるという意味です。(小林健二の道具より)
英国スタンリーのカタログ1929年版より(小林健二の蔵書より)
英国スタンリーのカタログ1929年版より(小林健二の蔵書より)
鉄製の洋鉋の一例。木の板に古典技法によって絵を描くとき、パネルに引っかき傷をつけ、その上にのる下地の定着を良くする特殊なもの(左より2つ目)も含まれている。(小林健二の道具より)
普段木工手道具の中で最も使用しているスタンリーの鉋。No.1の小さなものからNo.7の大きなものまで写っている。(小林健二の道具より)
お気に入りの真鍮製の洋鉋各種。目的によって各々を使い分ける。使い込んだ道具の美しさが輝いている。(小林健二の道具より)
これらは欧米でよく使用される洋鉋。上はNo.4プレーン(Lie-Nielsen)で刃幅は2インチ(約50mm)。小さいものは楽器用のものや細部用で、ソリッドモデルを作るのにはとても約立つ。米国のリー・ニールセン製の鉋はお気に入りの一つです。(小林健二の道具より)
上の画像の中でもっとも小さいもの。刃幅はわずか7mmほどだが、小さなシャクリを付けるときに便利。(小林健二の道具より)
*鉋について、何回かに分けてこれまでの記事からの抜粋に新たな画像を加えて紹介しています。今回は洋鉋を主にチョイスしています。
木工具ー鉋(その2)
KENJI KOBAYASHI
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