鉱石ラジオの実際(その1)

鉱石ラジオとは、いったいどのような姿をした受信機だったのでしょう。ぼくのコレクションのなかから、当時のものをいくつかお目にかけたいと思います。

これは米国フェデラル社製で、フェデラルジュニアと呼ばれるものです。ボディは金属製で表と裏にそれぞれアンテナとディテクターをコイルヘ接合する可変ノブがついています。1910年頃のものです。H235× W215× D145(mm)

これは米国フェデラル社製で、フェデラルジュニアと呼ばれるものです。ボディは金属製で表と裏にそれぞれアンテナとディテクターをコイルヘ接合する可変ノブがついています。1910年頃のものです。H235× W215× D145(mm)

この鉱石ラジオを広告として掲載していた書籍のページ

この鉱石ラジオを広告として掲載していた書籍のページ

ディテクターは厚いエボナイト板の上に取り付けられていて方鉛鉱がついています。

ディテクターは厚いエボナイト板の上に取り付けられていて方鉛鉱がついています。

内部には大きなコイルとマイカのコンデンサーが入っています。

内部には大きなコイルとマイカのコンデンサーが入っています。

これは日本の戦前のもので製品を改造してありました。入手当時、ツマミや端子の片方がこわれていたので、レストアしたものです。中には金属製のヴァリコンとスパイダーコイルが2つ入っています。 H173× W162 X D110(mm)

これは日本の戦前のもので製品を改造してありました。入手当時、ツマミや端子の片方がこわれていたので、レストアしたものです。中には金属製のヴァリコンとスパイダーコイルが2つ入っています。 H173× W162 X D110(mm)

戦前の日本製でほぼ完全な状態のものです。色があざやかでかわいらしく、中は混信分離というツマミのうらにコイルがあって、電波同調の方にはヴァリコンが入っています。メロディークリスタルラジオという名前もかわいいと思います.。H100x172xD48(mm)

戦前の日本製でほぼ完全な状態のものです。色があざやかでかわいらしく、中は混信分離というツマミのうらにコイルがあって、電波同調の方にはヴァリコンが入っています。メロディークリスタルラジオという名前もかわいいと思います.。H100x172xD48(mm)

メロディークリスタルラジオの内部

メロディークリスタルラジオの内部

米国フィルモア社製の赤いベークライトのボディのものです。このフィルモア社ではこのようなかわいい学生用のクリスタルセットをいろいろつくっていて日本にも輸入されていたようなので、ごぞんじの人もいると思います。H40×W8×D95(mm)

米国フィルモア社製の赤いベークライトのボディのものです。このフィルモア社ではこのようなかわいい学生用のクリスタルセットをいろいろつくっていて日本にも輸入されていたようなので、ごぞんじの人もいると思います。H40×W8×D95(mm)

内部の状態。

内部の状態。

これは米国製のものです。タップのついたコイルと大きなエアーヴァリコン、それに受話器用のマイカ製コンデンサーが人っています。また、フロントのダイヤルはヴァリコン用ですが、さらにその中心にあるノブでヴァリコンのいちばんうしろに別についている羽1枚を動かして微調整できるようになっています。H200 X lV137× D110(mm)

これは米国製のものです。タップのついたコイルと大きなエアーヴァリコン、それに受話器用のマイカ製コンデンサーが人っています。また、フロントのダイヤルはヴァリコン用ですが、さらにその中心にあるノブでヴァリコンのいちばんうしろに別についている羽1枚を動かして微調整できるようになっています。H200 X W137× D110(mm)

bokurano-cs008

これは米国レオン・ランバート社のものです。このラジオの特徴はまるでブラシのような検波器の針の部分です。ちょっと見にはどうも感度が悪そうですが実際にはそうでもありません。中にはコイルが1つ入っています。ラジオの底にはどういうわけかクリスタルラジオカンパニー社の広告が貼ってあり、「もしあなたが真空管ラジオをほしければ、2球、 5球、 6球ラジオでも安くお売りできます。この$5.95のランバートラジオを当方に送っていただければいつでもいかなる真空管ラジオもお売りすることができます。」等と書いてあります。 H115× W160× D118(mm)

これは米国レオン・ランバート社のものです。このラジオの特徴はまるでブラシのような検波器の針の部分です。ちょっと見にはどうも感度が悪そうですが実際にはそうでもありません。中にはコイルが1つ入っています。ラジオの底にはどういうわけかクリスタルラジオカンパニー社の広告が貼ってあり、「もしあなたが真空管ラジオをほしければ、2球、 5球、 6球ラジオでも安くお売りできます。この$5.95のランバートラジオを当方に送っていただければいつでもいかなる真空管ラジオもお売りすることができます。」等と書いてあります。
H115× W160× D118(mm)

ディテクター部分のアップ

ディテクター部分のアップ

これは英国のブラウニーワイヤレスカンパニー社製です。1920年のものでNo 2モデル鉱石受信機として有名なものの1つです。BBCのマークが入っています。全体は黒のエボナイトで作られていて、上部のコイルを差し替えることができるようになっています。H210× W153×D145(mm)

これは英国のブラウニーワイヤレスカンパニー社製です。1920年のものでNo 2モデル鉱石受信機として有名なものの1つです。BBCのマークが入っています。全体は黒のエボナイトで作られていて、上部のコイルを差し替えることができるようになっています。H210× W153×D145(mm)

コイルの色々

コイルの色々

底にある黒色のファイバー製のフタをあけるとコイルが1つ入っていて、ツマミを回すとまん中のレバーが動くようになっています。

底にある黒色のファイバー製のフタをあけるとコイルが1つ入っていて、ツマミを回すとまん中のレバーが動くようになっています。

検波器のガラス管は底側の半分が白くフロスト加工されていて針が見やすく工夫されています。

検波器のガラス管は底側の半分が白くフロスト加工されていて針が見やすく工夫されています。

1920年代の英国製でやはりBBCのマークが入っています。たて型のむき出しのコイルについているノブをスライドさせて同調を取るようになっています。検波器には方鉛鉱がついています。H180X W157× D207(mm)

1920年代の英国製でやはりBBCのマークが入っています。たて型のむき出しのコイルについているノブをスライドさせて同調を取るようになっています。検波器には方鉛鉱がついています。H180X W157× D207(mm)

底のフタをあけてみると、整然と配線がしてあります。

底のフタをあけてみると、整然と配線がしてあります。

「鉱石ラジオの実際」の続きは、後日アップします。今回は「ぼくらの鉱石ラジオ」に載されなかったものもご紹介予定です。

*この記事は、小林健二著「ぼくらの鉱石ラジオ(筑摩書房)」より抜粋編集しております。

鉱石ラジオの実際2

鉱石ラジオの実際3

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KENJI KOBAYASHI

 

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