小林健二 ← 前へ 次へ → 8、ゆるやかで、そして軽やかでそして魅力的で、この世へ通じる最初の重力を感じる。 この先どのようなことが起こっても、みんな解決してしまうほど、今は自然だ。 再び丸くなった天の川のようなものが現れてきた。ずっと重く、その種類はさらに深い闇に包まれている。おそらくそれが原子核にあたるものだろう。模型で見るよりはるかに透明でせわしなく回転したり、またゆっくりと回転したりしながら、きらきらと光り続けている。