
比例コンパスを使わないで15等分する方法です。平行に等間隔で引いた16本の直線上に、厚紙円盤の円周と等しい長さの細い紙を乗せます。紙を斜めにすれば、直線のところで15等分されます。これを円盤に巻きつけ印をつければいいのです。
コイルのいろいろ
コイルの巻き方にはいろいろあって、目的に応じて使われています。ソレノイドコイルは作るのは簡単ですが、隣り合う線同士がコンデンサーになり、その電気容量のせいで計算値とずれたり、高周波の電流が流れてしまったり、いろいろと問題が起きます。コイルはコンデンサー部分がすくなくて、インダクタンスの高い物がラジオにとって性能のいいコイルと言えます。1~8は小林健二作のコイルです。

1,ソレノイドコイル
2,ビノキュラーコイル
3,スペース巻きコイル
4,相互インダクタンスを変えられるコイル
5,クラウンコイル(小林健二設計)とバスケットコイル
6,デイーコイル(Dコイル)
7,ウエーブコイルとスパイダーコイル
8,スパイダーコイルとオクタゴンコイル
9,ベークライト板(コイル枠)*1~8は小林健二作のコイルです。
コンデンサーのいろいろ
電気容量の変えられるコンデンサーのことを「ヴァリアブルコンデンサー」通称「ヴァリコン」と言いますが、絶縁物を挟んで向かい合っている2枚の極板の、間隔が面積を変えることができればいいので、簡単なものは自作することも可能です。写真3を除き、ぼくが作ったものです。

1,エアーヴァリコン。空気を絶縁物としたものです。ダイアルを回すと羽の向かい合う面積が変わるようになっています。
2,本のように開くことのできる板の内側に真鍮板を貼ったもの。開き具合で電気容量を調整します。3,エアーヴァリコン。真鍮製で重いのでバランスウエイトが手前についています。
4,表面に錫箔を貼った太さの違う試験管を重ね、内側の試験管をスライドさせることで電気容量を変えます。
5,ガラスに錫箔を貼ったもの。
*1,2,4,5は小林健二作
*「趣味悠々-大人が遊ぶサイエンス(日本放送出版協会)」の小林健二の記事部分より一部抜粋。何回かに分けて紹介予定。画像は書籍を複写しております。