板ガラスは、ガラス切り専用の工具(ダイアモンドカッター)あるいは高速度鋼(ハイスピードスティール)や超鋼(タングステンカーバイドスティール)等の硬度の高いものを使って、あまり力を入れず同じ力で線を引き一番端のところを軽く折り曲げるようにすると切れ、慣れれば曲線も切れるようになります。
ガラスの管は管の一部にヤスリでキズをつけて引っ張るようにするときれいに切れます。しかし馴れないと垂直にピタッとは切れません。そこで写真のようなガラス管切りを使って、ぐるりと円周を回して切り傷をつけ、折ると言うよりは引っ張り曲げるといった具合にするとうまく切れるものです。またとても薄かったり厚かったり太かったりする場合は、モーターツールに写真左端のダイアモンドカッターで水をつけながら切ると、とてもきれいに加工できます。
ガラスに穴をあけるには、ガラス用のドリルであけます。加工するものの穴をあけたい部分に水を絶やさないようにしていちばん低い回転数でゆっくりとあけていきます。写真では加工物全体が小さいので水中に入れて加工をしています。板のような場合は粘土等で穴の周りに土手を作り、中に水を入れて作業します。
上の左からコンクリートドリル(ドリルの先端に超鋼がついていて振動式のドリルエ具で使用します)、木工用フォースナービット(穴をあけた底が平らに上がります)、木工用ドリル、金属用ドリルビット。下の左から、オーガー式木エドリルビット(硬度のある木等に使用します)、ガラス用ドリルビット(先端に板状の超鋼がついています)プラスチック用ドリルビット(送り刃がないので穴があくときに急に材料が持ち上がったりして割れることがありません)、アクリル用ビット(熱によってアクリルを溶かさないように低速で使います)。
*この記事は、小林健二著「ぼくらの鉱石ラジオ(筑摩書房)」より抜粋編集しております。